入院生活はまるで社交場

高校生の頃、甲状腺腫瘍という病気にかかり手術のために入院したことがありました。
この甲状腺腫瘍という病気は女性に多い病気なのですが、実際にかかることの多い年齢は中年ぐらいの女性です。
私が手術のために入院した病院は甲状腺専門の病院でした。
入院した部屋は六人部屋だったのですが、その部屋に入院している人も悪性、良性などの違いはあれど甲状腺の異常からくる病気で入院している人ばかりでした。

ただ、辛かったのは私以外の人が全員、中年の女性だったことです。
私以外の人たちは同じ部屋で入院生活を送っているということもあって、とても仲良くなっていてうまくコミュニケーションをとっていました。
私はその輪には入っていけずに音楽を聴くばかりの入院生活を送っていました。
しかし、私の付き添いで病院に来ていた父は、同じぐらいの年代ということもあり、入院部屋の女性たちとすぐに打ち解けてまるで社交場のようになっていました。
私にとっては辛い入院生活でしたが、専門の病院ということもあって四日という短い期間で退院することができました。
とはいっても、早く帰りたいばかりに先生にわがままを言って退院する日を一日早くしてもらったのです。
私が入院していた病院では、食事も豪華で入院食とはかけ離れたもので、病室の雰囲気も明るくて気持ちの良い環境でした。
ですから、入院しているほかの患者さんたちは入院生活をまるで楽しんでいるように見えました。